【レビュー】「サイコロジー オブ マネー」お金への向き合い方がわかる本

2022年7月18日

「サイコロジー オブ マネー」

著者は、モーガン・ハウセル。

ベンチャーキャピタル「コラボレーティブ・ファンド社」のパートナー。

投資アドバイスメディア「モトリーフル」、ウォール・ストリート・ジャーナル紙の元コラムニスト。

「サイコロジー オブ マネー」で学べること

本書はサブタイトルが、「一生お金に困らない『富』のマインドセット」とされているとおり、

どなたにも再現性のある基本的なお金への向き合い方が学べます。

私が思う本書のエッセンスは以下2点です。

・見栄の消費は、富を減らす

・長期投資で複利効果を得る


まず、見栄の消費は、行動経済学では「ヴェブレン効果」と呼ばれるものです。


製品の価格が高いほど見せびらかしたい心理が働き、需要が増加する現象のこと。

ブランド品を身に着ける。高級車を乗り回す。豪邸に住む。など他人からの尊敬や賞賛を得たいという欲求を満たすための消費です。

しかし、そうしたところで大して尊敬や賞賛は得られません。

他人から注目されるのは、ブランド品や高級車そのものであって、持ち主ではないからです。

そういった見栄への消費は減らして、貯蓄や投資に回すことを著者は推奨しています。

次に、長期投資で複利効果を得ることです。

あの著名投資家ウォーレン・バフェットの純資産の95%は65歳以降に得られたものだそうです。(本記事執筆時点で91歳)

これは長期投資により複利効果を得続けた結果です。

長期間投資し続けるためには、大きなリターンを上げることより、「負けない」ことが重要と本書には書かれています。

どうすれば、負けずに長期間投資を継続できるのかは、本書をご覧になると腹落ちされると思います。

「サイコロジー オブ マネー」がおすすめの人

・高収入だが、貯蓄が少ない人

・ブランド品や高級車にあこがれを持つ人

「サイコロジー オブ マネー」を読んで思ったこと

株式市場が好調な時代に育った人は、株価低迷の時代に育った人と比べて、その後の人生で株式に投資する額が多かった。

人は自分が育った環境や経験から、投資判断をしてしまう。

例えば、バブル絶頂期を経験した人と、バブル崩壊後に生まれた人では、自らの経験が投資判断に与える影響は違うはずです。

資産形成に唯一の正解などないので、リスク許容度の範囲内で運用をして、長期間投資を続けられるなら、投資スタイルは人それぞれ違っていいと思いました。


負けずに長期間続けられる投資ということで、私はつみたてNISAでインデックス投資を継続中です。

現時点では、この低コストのインデックスファンドへの積み立て投資が、私にもっとも向いてる投資スタイルと考えています。

つみたてNISAの運用実績を公開しているので、興味あればご覧ください。

まとめ

どなたにも再現性のある基本的なお金への向き合い方が学べます。

中でも私が思う本書のエッセンスは以下2点です。

・見栄の消費は、富を減らす

・長期投資で複利効果を得る

→見栄にお金を使わず、コツコツ長期投資する。

本書は、とてもわかりやすく腹落ちする内容でした。

この記事が、本書を手に取るきっかけになれば幸いです。

最後までお読みいただきありがとうございました。