最大の固定費「家賃」を見直し!3つの手順

みなさん、こんにちは。
2級ファイナンシャル・プランニング技能士の磯野のりおです。

固定費は、一度見直すと生活の質にそれほど影響なく、効果が長続きします。
さて、多くの方にとって最大の固定費となる「住居費」を考えていきたいと思います。
購入 or 賃貸の議論はぜずに、今回は賃貸の住居費(=家賃)の見直しを目指します。

もくじ

  1. まず入居している物件、周辺物件の家賃を調べる
  2. 今の家賃が割高なら更新タイミングで家賃減額交渉をする
  3. 交渉決裂なら、引越しを検討する
  4. まとめ

まず入居している物件、周辺物件の家賃を調べる

あなただけ高い家賃払ってないでしょうか?
まず月々支払っている家賃が、お隣やご近所と比較して割高ではないか調べましょう。
(財)日本賃貸住宅管理協会のデータでは、全国の平均居住期間(2020年度上半期)が一般単身世帯約7割が2~4年、一般ファミリー世帯約6割が4~6年となっています。

(財)日本賃貸住宅管理協会

4年も同じ部屋に住んでいれば、周辺の家賃相場に比べて割高になっている可能性があります。

その理由としては、
・築年数が経ち物件の価値が下がった
・近隣に新築マンションが建設された
・他の物件が空室を埋めるために家賃を下げた
などが考えられます。

周辺物件とあわせて、現在入居している物件の空室の家賃も調べましょう。
すでに大家さんが値下げして、募集をかけているかもしれません。
その場合は、減額交渉の強力な根拠となります。

今の家賃が割高なら更新タイミングで家賃減額交渉をする

調べた結果、家賃が割高だと判明したら大家さんに家賃減額交渉をします。
現在入居している物件が、値下げして募集をかけていた場合はその額で交渉を。
周辺物件と比較して割高だった場合は、その物件に引っ越した場合の初期費用も勘案して落としどころを探りたいです。

例えば、今後2年間の住居費で比較する方法があります。
現在の部屋は家賃8万円・更新料1か月分、近隣のほぼ同じ条件の部屋が7万円・初期費用12万円・引越し代5万円だった場合を想定します。

①今の部屋に住み続けた場合
家賃8万円×24か月=192万円
更新料8万円
合計200万円

②近隣に引っ越した場合
家賃7万円×24か月=168万円
初期費用12万円
引越し代5万円
合計185万円

②の方が、2年間で15万円も削減することができます。
この差額(15万円・月額6250円)を最低ラインとして、家賃の減額交渉を行います。

家賃は今すぐ下げられる! ――家賃崩壊時代にトクする知恵 に詳しく書かれていますが、減額交渉の方法としては、管理会社や大家さんから送られてくる更新のお知らせに返信する形で、現在の家賃が周辺相場と比較して割高であること、家賃○○円から○○円へ改定してほしいことを記載して手紙やメールで行うというもの。本書には例文まで記載されているので、ぜひ読んでいただきたいです。

交渉決裂なら、引っ越しを検討する

交渉決裂ならすぐに適正家賃の物件への引っ越しを検討しましょう。
先ほど2年間の住居費で比較する方法をご紹介しました。(財)日本賃貸住宅管理協会のサイトには初期費用や家賃を入力するだけで4年間の目安家賃を計算してくれる便利なページがあります。
これから入居する物件比較にも使えます。

(財)日本賃貸住宅管理協会

まとめ

いかがでしたか。
まず毎月支払っている家賃が割高ではないか調べる。
そして、割高であれば減額交渉する。
それが難しければより適正家賃の物件へ引っ越す。
人口は減少、賃貸物件の空き室率は上昇する中、賢い判断をしていきましょう!
最後までお読みいただきありがとうございました。

固定費を抑えることは大切です。