【レビュー】「生命保険の嘘」保険で損したくない人におすすめの本

2022年7月18日

毎月保険料の支払いがきついな…

知り合いの保険屋さんにすすめられた保険だけど、ホントに必要なのかな…

と今加入している保険に少しでも疑問を感じたら、ぜひ読んでいただきたい一冊です!

生命保険の嘘: 「安心料」はまやかしだ


元保険販売のプロ後田亨氏と、元証券マンで資産運用と行動経済学に詳しい大江英樹氏の共著です。

「皆が選ぶ」「お祝い金」など人間の心理を巧みに利用した保険商品が数ある中で、

その保険を売る側の視点と、消費者の心理を行動経済学の観点からわかりやすく解説しています。

「生命保険の嘘」で学べること

自分に不要な保険がわかります。

そもそも保険の役割は、不測の事態に備えること。

著者の後田氏は、下記のご意見を書かれています。

「子供が自立するまでの間、世帯主が万が一に備える保険」として、定期保険と収入保障保険の利用のみにとどめるのが多くの人にとって正しい選択

「生命保険の嘘」株式会社小学館

「生命保険の嘘」で自立した判断ができるようになる

保険会社の言いなりにならず、自分の頭で考え自立した判断ができるようになります。

本書で紹介されている保険の条件は以下です。

①滅多に起こらないこと

②でも起こると、とても自分の蓄えではまかなえないこと

③それがいつ起こるかがわからないこと

この条件に合う場合だけ保険に加入すればいいということです。

この条件で評価すると…

①滅多に起こらないか②貯蓄でまかなえるか③いつかわからない
生命保険
収入保障保険
学資保険××
個人年金保険××

・生命保険、収入保障保険→自分に万が一のことがあったら、家族の生活が成り立たない間は加入。

・学資保険→不要。子供が生まれた時点で学費が発生することが予測できるため、①③にあてはまらない。

・個人年金保険→不要。老後は訪れるため、①③にあてはまらない。

実際に学資保険が不要なのか試算してみた

某大手生命保険会社の学資保険は、子供が0歳~18歳まで保険料を支払って、

返戻率は約104%のシミュレーションでした。

低金利の下、一見お得に見えます。

一方で、全世界株式のインデックスファンドに子供が0歳~18歳まで積み立て投資を続けると累計投資額に対し

131%を超える想定です。(固めの年率3%程度を見積り)

学資保険は、インデックスファンドとは違い目減りしてしまうリスクはありませんが、

この20数%の差は非常に大きいのではないでしょうか。

「生命保険の嘘」がおすすめの人

保険で損したくない人

お得な保険に入っている(と思っている)人

保険選びはめんどくさいと感じる人

保険会社の営業マンおすすめの保険に入っている人

「生命保険の嘘」を読んで思ったこと

なぜ、経済合理性がないにもかかわらず売れている保険が存在するのか。

それは、人間の「心理的な欠陥」を巧みに利用しているから。

と、保険と行動経済学の関係性が説明してあるので、業界のカラクリがわかりました。

「お祝い金」や「お得なプランに入った」と感じるなど、行動経済学のお手本通りなわけです。

後悔しない人生を送るために、必要な保険は自分の頭で考えて選びたいと思います。

まとめ

「生命保険の嘘」を読むと

不要な保険がわかります。

・保険会社の言いなりにならずに自立した判断ができるようになります。

最後までお読みいただきありがとうございました。